【めんの離乳食】時短調理にもぴったり 

栄養たっぷりそうめんレシピ

そうめんは、離乳食の各段階に合わせた基本のレシピさえ知っていれば、あとは野菜やたんぱく質をプラスしてアレンジ自由自在の食材です。取り分けをすれば家族分の食事を作る時間を短縮できるというメリットもあります。上手に利用して、お母さんは楽ちん、みんなでおいしい食事の時間にしましょう!

 

そうめん どれくらい食べる?

まず、そうめんの量はどのくらいが目安量なのか、各時期の目安は以下のとおりです。


離乳初期:すりつぶしたものを大さじ24杯程度
離乳中期:茹でたそうめんを3050g程度
離乳後期:茹でたそうめんを5080g程度
離乳完了期:茹でたそうめんを90110g程度

 

この量は乾麺をゆでた後の量です。乾麺はゆでると約2、3倍近く増えますので分量に注意。

麺の長さは、中期が25㎜のみじん切り、後期は5㎜~12㎝長さ、完了期は噛む力の様子を見ながら徐々に25㎝程度の長さにしてみましょう。

あくまで目安であり、赤ちゃんの食べたい気持ちや様子をみながらあげるようにしましょう

 

食べ合わせにオススメ食材

【食べ合わせの良い食材1】小松菜

小松菜は、鉄分を多く含む食材で、離乳食初期から赤ちゃんに与えることができます。お腹の中にいるときに蓄えていた鉄分がなくなる生後9ヶ月くらいから鉄分不足になりがちです。積極的に鉄分の多い食材を離乳食に摂り入れてあげたいですね。また、小松菜にはそうめんに不足しがちなミネラルやビタミンも含まれます。そうめんと一緒に摂取すると栄養バランスがアップしますよ。

小松菜は繊維が多く、かたくて食べにくいので、はじめは葉先だけを使いましょう。やわらかくゆでたら水にさらし、アクを抜いてからペースト状にするのがおすすめです。

 

【食べ合わせの良い食材2】しらす

しらすはとても栄養価が高い食材で、お魚のデビューにもおすすめ。DHAやカルシウム、良質なタンパク質、ビタミンなどが含まれています。

しらすも、離乳食初期後半から与えられる食材ですので、そうめんと一緒に食べさせてあげると栄養満点です。

そうめんだけでなくしらすにも塩分がありますので、しらすを茹でた汁はしっかり切るようにしてください。

 
そうめん離乳食おすすめレシピ

そうめんのしらすあえ(初期 後半)

材料(1食分)

しらす干し3g、そうめんペースト15g(前回の記事参照)

作り方

 1 しらす干しはゆでて、塩抜きしてすりつぶす。

 2 そうめんペーストの上に1をのせる。

 

小松菜とにんじんのにゅうめん(中期)

材料(1食分)、ほうれん草10g、にんじん10g、★そうめん15g、だし汁30ml

作り方

 1 ほうれん草とにんじんは、23mm程度にカットし、やわらかくゆでる。

 2 そうめんは乾燥した状態で1cmの長さに折っておく。

 3 2をやわらかくゆで、流水でよく洗い塩気を抜く。

 4 だし汁に3を入れ、1を上にのせる。

 

手づかみできるそうめん(完了期)

材料(1食分)

ゆでたそうめん 約80g、かつお削り節 小さじ1、青のり ひとつまみ、薄力粉 大さじ2、水 小さじ1、ごま油 小さじ1/2

作り方

  1. おとな用と一緒に茹でるときは、子ども分はさらに約5分茹でる。水で洗って水気を切り、包丁で23㎝の長さに刻む。
  2. ボウルに入れて、かつお削り節・青のり・薄力粉・水を加えてよく混ぜる(まとまりにくい場合は薄力粉と水の量を調節してください)
  3. フライパンにごま油を引いて弱めの中火で熱し、生地をひとくちずつ入れる。両面こんがり焼いて完成。

※子どもの月齢に合わせて食材の大きさや味付けは調節してください。
※具に小さく切った野菜などを入れてアレンジもできます。

 

卵の栄養が手軽にとれるおすすめの麺

離乳食が進んでくると、タンパク質にも少しずつ挑戦していくと思います。赤ちゃんにもタンパク質が必要なのは、成長に欠かせない栄養素であるからです。

赤ちゃんの健やかな成長のためにも、離乳食ではタンパク質が不足しないよう、意識して取り入れるようにしましょう。中期頃からは、卵も食べられるようになっていきます。全卵が食べられるようになったら、卵めんもおすすめです!(※アレルギーには十分注意の上、全卵可になった後期ごろからお試しください

 

たくさんの方に安心して食べて頂ける、無添加・無着色。小麦粉・卵・塩水だけを練り上げて作ります。一般的なそうめんと違い、油を使っていないので、赤ちゃんのおなかにも優しいです。

100g当たり13gのタンパク質が含まれており、おいしく、手軽にタンパク質を摂取できますよ。

※内臓への負担や消化不良にもつながるので、取りすぎることのないよう、適切な摂取量に配慮しましょう。

 

卵めんの離乳食レシピ

野菜とつみれのにゅうめん(後期~完了期)

材料(1食分)

ゆでた卵めん80g110g(上記の食べる量目安を参考に)、市販のつみれ 1個、刻みゆで野菜 各10gずつ程度、だし汁

 

作り方

  1. おとなから分も茹でる場合は規定時間で大人分を取り上げて、子ども分はさらに卵めんを使う場合は約4分茹でる。水で洗って水気を切り、食べやすい長さに切る。
  2. 別鍋でだし汁を作り、つみれと卵めんを入れて煮る。
  3. 器に盛り付け、野菜をトッピングする。だしにとろみをつけるとさらに食べやすいです。

大人はしっかり水で締めてつゆにつけて食べるのがおすすめです!コシのある卵めんなので、お子さんは温かいにゅうめんで栄養満点の麺を召し上がってください!具材と卵めんで1食分のタンパク質、野菜でビタミン・ミネラルも補え、栄養たっぷりです。

 

そうめんをみんなで食べる効果

離乳食は特別なものとして考えず、大人がそうめんを食べる時に一緒にそうめんを食べる、ということが赤ちゃんにとってもいい効果があると思われます。大人の食事をする様子で、赤ちゃんは咀嚼(そしゃく)などを自然と学びます。また家族がおいしく食べている姿を見て、楽しい雰囲気が食べる意欲にもつながるでしょう。

初めのうちは“大人のものと別に作る手間”“離乳食を食べさせ終えるまで自分の食事がとれない”など、大変だと思います。コツをつかんで慣れてくると、取り分けやひと手間が必要なものの一緒に作る過程があることでお母さんの食事の準備のハードルも下がるはずです。同じ食卓でお互いが食事をする姿を見せ合いながら、楽しい雰囲気で一緒に食べることができるようになるといいですね。

まとめ

夏場は冷たく冷やして、寒くなってきたら温かいおつゆで……と大人も一年中楽しめるそうめんは、米やうどん、食パンなどと同じく炭水化物がとれます。つぶして焼けば、離乳食後期ごろの手づかみをしたい月齢の赤ちゃんへのアレンジレシピもできます。おすすめの麺、卵めんもぜひ登場させてください!

麺の塩分はしっかり落とすことを忘れずに、是非、赤ちゃんと家族、みんな一緒に楽しい食卓を囲んでください!